【レポート】田舎こそテクノロジーを!
「わぁ!飛んだ!」
揖斐川町の谷汲にある旧長瀬保育園で地元の小学生向けドローンのプログラミングを中心にテクノロジーを体験するイベントを開催しました。旧長瀬保育園は閉園後に長らく利活用がまとまらずにいたようですが、地元の有志メンバーが立ち上がり活用のために動き出しました。今回はその一環としての企画です。
テクノロジーは不便を便利にする
歴史を振り返れば新たなテクノロジーはこれまで実現が困難であったことを社会に提供する役割を果たしてきました。身近でわかりやすいものとしては自動車が良い例です。旧来の馬車に比べれば、パワフルでスピーディな移動を実現できる手段として社会に定着しています。今、2018年現在も常に新しい技術が登場し社会に実装され続けています。テクノロジーの進化に終わりがないので、日々、アップデートを繰り返し気付いたら「とても便利になっていた使ったらやめられない」ということが良くあります。
踏み出すきっかけ
しかしながら、テクノロジーは時に取っつきにくいものです。特に実態のないICTサービスはなかなか使うイメージが持てず、周りが使い出して、使い出すということも多いと思われます。10年くらい前であれば、新しいサービスも緩やかに浸透していたので、周りに合わせて使い出すスタイルでも不便はなかったはずです。つまり、そこにテクノロジー格差が生まれにくい、生まれても緩やかな勾配でした。しかし、今はテクノロジーの進歩と改良が早く、周りに合わせてではなく、時代と世界に合わせて使っていかないと「格差」という勾配が急になり登れなくなる恐れがあります。これはグローバル社会のひとつの特徴かもしれません。この格差は依然、都市と地方でも残っています。子供たちの将来キャリアを考えると、住む場所で格差が生まれると時間経過と共にその差がどんどん広がります。そういった背景があり、あえて「田舎」である揖斐川町谷汲で開催しました。2020年からプログラミング教育が始まると声だかに叫ばれていますが、そもそもプログラミングがわからない、という人がかなり多いことを実感していましたので、そのキッカケとして親子で体験してもらえればとの思いで開催しました。
今回用意したのは、プログラミングに対応したドローンとバランススクーターです。バランススクーターは体の前後バランスだけで移動できるモビリティで、セグウェイから捕まり棒が無くなったと考えていただければ分かりやすいです。
子供たちの可能性は∞
これまでも何度か実施してきましたが、子供たちは理解が早く、親が心配することはありません。今回も、すぐにタブレットでのプログラミングに慣れ、「これ何?どうなるの?」とどんどん新しいコードを使おうと積極的に質問してきます。こうなれば何も心配はいりません。こちらが大雑把な目標を作ればあとは自分たちで考えて進んでいきます。
今後の開催予定
今回、使った旧長瀬保育園では次回は12月9日を予定しています。原則、揖斐川町内にお住いの方となりますが、見学は自由です。また、高山市においても開催予定です。
使用ドローン:DJI社TELLO. 使用アプリ:DroneBlocks(iOS)
出張開催等も可能ですのでご相談ください。