【サービス】ドローンを使ったケーブルの架線/展張作業
目次【本投稿の内容】
- 1.期間短縮、コスト低減にドローン
- 1-1.ケーブルの架線/展張にドローンを使うメリット
- 1-2.架線/展張の作業手順
- 2.高い安全性
- 2-1.まさかの時には
- 2-2.注意すべき現場の特徴
- 3.ご相談される前に
- 3-1.概算金額
- 3-2.実施までの流れ
- 4.まとめ
1.期間短縮、コスト低減にドローン
ドローンを使うメリット
このページをご覧になっている方はおそらくすでにドローンを運用しているか、相当の知識をお持ちになっているケースが多いと思われますが、ケーブルの展張/架線作業にドローンを使う効果を改めてご紹介します。まずドローンのメリットは小型軽量であり、他の産業機械に比べて手軽に使えてコストも抑えられることです。特に現場業務おいては従来は難しかった記録の取り方、特に上空からの撮影が可能になることにより、これまでは残せなかった記録が残せます。このドローンの特性を活かしたのが展張/架線作業です。従来、架線作業におけるリードケーブルはヘリコプターを出動させたり、はたまた人手により運搬をしていましたが、ナイロン系の軽量なリードロープであればドローンによる作業が可能となってます。1径間あたりの飛行時間は10分未満です。
作業方法
では、具体的な作業方法ですが、現場で用いるのは運搬力のあるドローンと専用の投下装置です。1.架線/展張する区間を事前にフライト(ここでは当日の風向き、到達点の環境を調べます)
2.受け取り側作業員との合図方法の確認
3.ドローンに取り付けた投下装置の動作確認
4.離陸(フライト中は操縦者とは別の作業者がケーブルの送り出しを行う)
5.到達点における受け渡し
6.帰還
という流れです。順調にいけば離陸から帰還までは10分未満です。
林業現場の一例
2.業務実施における安全策
こうした作業においてはほとんどの現場で作業計画への安全策が求められていますが、本業務における安全策は「機械要因」「環境要因」で構成されています(必要に応じて書面で作成させていただきます)機械要因
1.ドローンの機体点検業務の実施
2.作業に見合ったドローンの選定
3.フライト中の監視
運用するドローンが正常に動くこと、また実施する展張/架線作業でドローンに発生する負荷に見合ったドローンの選定により業務そのもの基本的な安全性を確保します。また、運用中はドローン側から送られてくる情報からフライト継続に必要な判断を実施し事故を防ぎます。
環境要因
1.風対策
2.引っ掛かり対策
従来のドローンによる架線では、作業中に「風に煽られた」「枝に引っかかった」というケースでドローンが危険な状態になります。このような状況が想定されると発注者からは安全対策の確保を要求されるケースがあります。弊社の業務においては独自開発した切り離し安全装置「飛来君1号機」の活用により、ドローンが不安定になる状況においてケーブルを切り離すことで、ドローンの安全確保を実現しており、この方法は高く評価されています
注意すべき現場の特徴
ドローンを効果的に活用するには、現場の下準備も重要です。ドローンはロボットなのでどんな状況でも対応できるわけではありません。具体的には
1.安全な離発着スペースの確保
2.受け取り側の空間の確保
上記の2点が実現できない場合はオペレーションが難しくなりますので、現場がドローンの離発着に向いているかよくご確認ください
3.ご相談される前に
概算金額
問い合わせる前に概ねの予算感を掴みたいというケースも多いと考えられますので、下記に参考価格として一例を掲載します。【基本事項】
打ち合わせはメール、電話等で実施します
ケーブルの受け取り手は現場作業者にてお願いします
業務内容~4径間(計1200m)の展張作業を山梨県で実施した場合
基本業務価格・・・15万円(機材費、保険※1、補助作業者込み)
出張費・・・1.2万円(岐阜~山梨間)
(この時は現地情報(写真、設計図面等)が整っていたため現地踏査は事前に行いませんでした。)
予備日の確保
1日あたり3万円
【天候キャンセル】
ドローンの安全飛行と密接な関わりのある天候については以下のガイドラインに基づいて運用します
実施日の2日前:この時点で降水確率30%以下の「晴れ」予報の場合は実施。降水確率40%以上の雨予報の場合は判断を翌日に持ち越し。
実施日の前日
【予備日あり】
前日17時に降水確率40%以上の雨予報の場合は中止とし予備日に実施。
【予備日なし】
前日17時に降水確率40%以上の雨予報の場合は中止とし再度、日程調整。
あくまで「ガイドライン」であり現場状況、天候に応じて柔軟に対応させていただきます。ご相談ください。
※1 加入している保険
会社名:東京海上日動火災保険
対人:5億円
対物:5億円
実施までの流れ
1.ご相談/お問い合わせ・・・電話やメール、オンライン又は面談になりますが、ご都合の良い方法をお選びください2.作業条件の提示・・・お互いに条件をすり合わせます。特に現地確認が必要かどうかは重要です
3.お見積り・・・作業内容を考慮し見積もりを提出します。
4.現地確認(※)・・・必要であれば現地踏査(別途費用発生)を行います
5.実施決定・・・天候等を判断し2日前を目安に判断します
6.現地作業・・・事前の打ち合わせにもとづき実施します。
7.請求書発行・・・翌月末までに銀行振込となります
まとめ
ドローンによる展張/架線作業は「自社で行う」のか「外部に委託する」か、判断が難しいケースがあります。「今は委託したいけど、将来的には自社で。。。」という場合でも人材育成等を含めてサポートさせて頂きますのでお気軽にご相談ください。
弊社で機材及び人材のサポートをさせて頂いている「㈱ヒメノ(所在地:名古屋市)」の架線作業を紹介させていただきます。