レポート2019.10.17

【レポート】ドローンで空から古墳探索@各務原市

ヘリコプターもドローンもグーグルもない時代の築造物

坊の塚古墳スタンプラリー
坊の塚古墳スタンプラリー


各務原にある「坊の塚」古墳は県内No.2の前方後円墳は、一見すると森に見えます(森だと思っている人は多いようです)が、4世紀頃に築造されたもので、古墳の上からは濃尾平野を望むことができたようです(今は木が茂っていて隙間から覗く程度です)。国道21号を美濃加茂方面に走ると左手に見えてくるのですが、ほとんど気づきかない場所です。ロケーションとしては各務原台地の東端に位置しており、当時、この古墳を築造することで、木曽川を行き来する人にその存在を知らしめる効果があったように思えます。






台風一過で見事な青空


各務原市がかねてから調査を進めており、今回は「第5次坊の塚古墳発掘調査現地説明会」としてその成果のお披露目もかねてのイベント開催です。調査員による案内ののちにドローンで撮影した上空からの映像をご覧いただく企画でした。前日の台風の影響も心配されましたが、雨は降っておらず空はくっきりと晴れ渡っていたのですが、風がとても強い日になりました。
古墳といっても保存状態はまちまちで法面の手入れがしっかりされて、ぱっと見れば「古墳」とわかる事もあれば、この坊の塚古墳のように木が茂ってしまい下からでは古墳の形がはっきり見て取れないこともあります。そんなときにドローンはとても便利です、上空から形を見たほうがボリューム感も伝わり、前方後円墳の形を確認しやすく、こういうフィールドワークにはうってつけのツールだと再認識しました。

今回はドローンによる空撮映像で楽しんでもらうために事前にDJIのINSPIREで撮影を済ませておきました。ドローンの認知は進んでいますが、実物をまじかに見る機会はまだまだ少ないようで、映像に加えて、ドローンそのものにも興味を抱かれたようで、イベントに華を添えることができてよかったです。



古墳王子あらわる

映像を見ながら「けっこう大きい古墳だね」「あ、ここが前方個円墳のくびれだ」と空から見た映像でしかわからない魅力を楽しんでいただけたようです。あとはお決まりの「あ、うちが見えた!そこそこ!」とやはり、みなさん自宅を探したくなるようです。
実は参加者中で最年少の男の子は「古墳王子」というTwitterアカウントで活動しているようで、当日も熱心に見学されてました
古墳を回ることは「墳活」と呼ぶようです。(初耳です)



スタッフの皆さま、調査会社のみなさまおつかれさまでした。

坊の塚上空でのパノラマ
坊の塚上空でのパノラマ



弊社にでは通常の撮影ではなく見学会等でのドローンを使ったこのような演出も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください