レポート2022.04.21

第1回HIDAエアパークチャレンジ


ドローンを使っていると気になるけど、普段の現場ではテストしにくいことありますよね。
あえて時間と場所を確保して、思い切ってテストしよう!とHIDAエアパークチャレンジを行いましたのでレポートします

目次【本記事の内容】



普段の現場ではできないことを

電圧が下がるとどうなる?


ドローンを運用していると「限界ってどれくらいなのかな?」と疑問に思うことがありますよね。例えば「電波はどこまでとどくのか?」というのはなかなか限界が探りにくいことの一つだとおもいます。かといって、実際の現場ではそれを確かめことも難しく「できそうな範囲で飛ばす」のが現実です。じゃあ、現場でできないなら、あえて場所を作ってやってみよう、というのがこの企画の始まりです。
「そんなの自動帰還になるでしょ?」と思いますよね。確かにそうなんですが、「その状況に遭遇したことがない」という操縦者の方も実際にみえます。今回、参加された株式会社ヒメノの社員さんには、まだ日が浅く、未経験の方もみえましたのでいい機会になったと思います。
自動帰還の挙動としては
・上空にあがる
・ホームポイントに戻る
の流れですが、戻る時が「全力」です。速いです。マビックくらいなら「速いなぁ」程度ですが、今回持ち込んだ大型機が全力で戻ってくる姿にみなさんと
「やばい」
「速い!」
「怖い」
と、盛り上がりました。大型機の暴走してるような姿を見ると「自動帰還が発生しないように電圧管理は重要だな」と思います。
併せて自動帰還が発生した後のキャンセルも試したりしました。DJIのアプリではなくFUTABA製のプロポなので実際に操作して指の動きとして体験してもらえました。

目視の限界って?


基本、目視の範囲内で運用されているみなさんですが、大型機はどこまで見えるのか?は気になる点でした。
ここで、800mある滑走路が役に立ちます!ひたすらまっすぐ飛ばしました。400mくらいまで行くと、機体の向きもわかりにくくなってきて、うっかり目を離すと見つかりません。大型機でも300mくらいが確実に目視できる範囲のようです。目安にしてくださいね。
ちなみにこの機体には点滅式のLEDランプが装着されていて、これは800m先でも確認できました。小さいのにすごいです。LEDランプの動力は別体のモバイルバッテリーから給電しています。これ、USB出力あるので現場で他のガジェットも充電できますよ。

最高の環境、飛騨は最高!


HIDAエアパーク


今回のチャレンジで用意した舞台「HIDAエアパーク」、とても良かったです。広さ、風の穏やかさ、障害のなさと申し分ありません。ここは「空港」とはなっていますが旅客機が離着陸する空港ではなく「農道空港」と呼ばれる場所です。新鮮な野菜を消費地にいち早く届ける、という使命を果たすために存在しています。といっても、それほど頻繁に使われいているようではなく、イベント開催や小型機が駐機されている程度です。

畑の中に滑走路!? 「農道空港」ご存じですか?(ねとらぼ)

かつてはここでも「スカイホリデー」というイベントが開催されていました。滑走路との距離がとても近いので迫力があって楽しいイベントでした。
客席から10mくらい先でレッドブルの飛行機が飛んでいく姿は圧巻でした!(実は筆者も10年前に参加しました)

飛騨エアパークで「スカイホリデー」-グライダーのフライト体験やエアショーなど

近い、遠い?

高山市内から15分ほどです。名古屋圏からでも2時間ほどでたどり着くので、通うには少し遠いですが、たまのイベント的なお出かけとしてはよい場所だと思います。観光地も近いので1泊で行くのもありでしょう。定番の高山でもヨシ、趣の違う古川もヨシ。ぜひお越しください


次回は?


6月中旬に開催予定です。偶数月で定期的に開催したいと考えておりますので、興味のある方は事前にご連絡いただければ、開催案内を送らせていただきます。