取り組み2023.01.05

【サービス】ドローンを使った架線・延線・展張作業2023年版

塔上作業


サクラボテクノロジーズではドローンを使った架線(鉄塔・電柱)サービスを提供しています。これまで、ヘリコプターや地上を歩き作業員が運んでいたロープをドローンを活用し鉄塔間で架線を行います。このページをご覧になっている方はある程度の知見があるとは思いますが、ドローンを使うことで

・機動力の向上

が、あげられます。ヘリコプターだと重量のあるロープも運べますが、段取りの大変さや天候の影響を大きく受けます。ドローンの場合は大きくてもワンボックス型の商用車に積むことができ、現場内での小運搬も用意です。

・リスクの移転

ヘリコプターは有人となるので、パイロットの安全を確保しながらの作業となり、できる作業領域とトレードオフの関係が広く成りがちです。もちろん凄腕のパイロットによる高度な技術はありますが、万が一を考えると発注側も(工程を考えながら)慎重になります。もちろんドローンでも安全の確保は必要ですが有人機のそれと比べれば無人機であるが故に比較して安全マージンを薄くして運用が可能です。代替機を用意しておけば、トラブル発生後も工程への影響を最小化することができます。

一方で、ドローンならではの制約もあります。

・ペイロードの限界

ヘリコプターとの比較になりますが、運べるロープが細くなりがちです。弊社ですと概ね1.5mmのロープを最大600m程度まで実績があります。ドローン側のペイロードだと10kgサイズで、ミドルクラスです。大型のドローンでペイロード30kgクラスもあり、それらを使えばより太いロープをリード線として使えるので工程としては負担がへります。ですが、そのサイズのドローンとなると受け入れる現場側の準備に負担がかかるため、汎用性が下がることもあり、弊社ではペイロード10kgのドローンを標準としています(高圧鉄塔の場合)。

目次



1.サービス概要


ドローンによる展張/架線
ドローンによる架線


ドローンを使い高圧鉄塔間、電柱間に架けるリード線を運ぶ
 ・使用するリード線:PEまたは1.5mm
 ・架線距離:最大600m
 ・体制:弊社側で機体を用意、リード線は状況に応じて用意。
 ・人員:操縦者及び地上アシスタント。塔上作業員は発注者側の作業員。
 ・対象エリア:中部圏が基本(実績としては東北管内もあり。ご相談ください)

2.業務までの流れ


事前相談(可能な範囲で現地情報をご提示ください)

事前調査(ここから費用が発生します)

調査報告書の提出

作業計画策定のための打ち合わせ

現地オペレーション

報告書提出

3.取り組み姿勢


ご依頼いただくオペレーションの全てが安全対策を重視する現場であるため、架線ができる・できないという判断と合わせて「安全が確保できるか」という視点が重要になります。どの程度の安全が必要か、というの発注側のガイドラインと弊社の基準をすり合わせての判断となるため、体系化しにくいこともあり、事前の打ち合わせや必要に応じた事前調査を行い判断します。なお、ドローンの運用は航空法の管轄となりその運用責任は操縦者に委ねられるため、飛行する・しないの最終判断は弊社側でさせていただいています。

4.事前調査


作業計画を策定するにあたり、現地情報が必要となります。頂く資料やGIS情報でわかることもありますが、ドローンの操縦者視点での情報が欠けるため、現地調査を行っております。現地ではロケーションはもちろんのこと、ドローンの飛行ルートや離発着場所、特に重要なので離発着場所と飛行ルートを結ぶ空間です。見落としがちなポイントですが、架線作業の安全性とも関わるため現地で確認をする必要があります。事前調査後には「調査報告書」「作業計画(案)」を成果物として提出します。

5.安全対策

飛来君を活用した安全対策
飛来君を活用した安全対策

航空法で定められたガイドラインに加えて架線作業特有のトラブルを避けるために弊社では架線作業用の安全装置「飛来君1号機」を活用します。これは、ロープの塔かも可能ですが、ロープが樹木等に絡んでしまった場合にドローンの墜落を避けるための装置としても活用しております。ドローンの操作とは別の送信機を使うため、ドローン側の通信トラブルに巻き込まれる心配がありません
飛来君1号機

6.現場映像







7.技術特許


ドローン延線特許証.pdf

ドローンを使った架線業務について特許を取得しています。
【発明の名称】 無人飛行体の操縦者交代システム、無人飛行体の操縦者交代システムを使用したパイロットロープの延線方法及び最終ロープの撤去方法
【特許権者】 株式会社ヒメノ(名古屋市東区)
【発明人 櫻井優一(サクラボテクノロジーズ合同会社代表)

8.過去実績


中部電力飛騨幹線
東北電力五戸幹線
中部電力奥美濃幹線
東北電力太陽光発電系統引き込み工事
リニア鉄道新幹線工事変電所建設工事
各地のロードサイド通信線工事
(いずれも工事会社様からの依頼で下請けとして入場しております)

9.費用


参考価格となります
現場調査:25000円+旅費交通費
作業基本価格:110000円~(1径間、施工計画書作成含む)+交通費
追加作業費:25000円~(1径間あたり)

(いずれも標準難易度で算定)

〇よくある質問
人員体制はどうなりますか? →サクラボテクノロジーズから操縦者及び補助員の構成となります
保険の加入状況を教えてください →対人対物3億円の保険に加入しています
標準難易度とは何ですか → これまでの弊社実績から算定した難易度となります。事前調査により算出されます。


お問い合わせは下記リンク又は050-5443-6123(代表)からお願いします。