ドローンの落下分散範囲が計算できます
令和6年6月10日に改正された「無人航空機に係る規制の運用における解釈について」で言及された
飛行経路の直下及びその周辺の落下分散範囲に第三者がいないことの確認
で登場した落下分散範囲を求める計算式を用意しました。このページをブックマークして活用してください。
ドローンがある初速度と角度で、任意の点から落下する時の滞空時間、到達高度、到達距離などを計算します。ただし空気抵抗を考慮しません。安全率f=3がおすすめです。
ドローンの落下分散範囲の計算
以下の公式を使用してドローンの落下分散範囲の計算を行います:
- 到達距離 \( R \) の計算:
\( R = \frac{v_0 \cdot \cos(\theta)}{g} \left( v_0 \cdot \sin(\theta) + \sqrt{(v_0 \cdot \sin(\theta))^2 + 2gh} \right) \)
- 到達時間 \( T \) の計算:
\( T = \frac{v_0 \cdot \sin(\theta) + \sqrt{(v_0 \cdot \sin(\theta))^2 + 2gh}}{g} \)
- 最大落下速度 \( V_{\text{max}} \) の計算:
\( V_{\text{max}} = \sqrt{(v_0 \cdot \sin(\theta))^2 + 2gh} \)
- 落下分散範囲 \( D \) の計算:
\( D = R \cdot f \)
空気抵抗について
空気抵抗を反映させるには下記のパラメータが必要になります
・投影面積
・空気密度
・物体の質量
さらに風向・風速なども加味する必要があり、シミュレーションが複雑になるため、本サイトでは空気抵抗を考慮しないモデルを採用しています。
本サイトでは「落下分散範囲なんてどう考えていいかわからない」というケースで考えるきっかけとなること目的としています。
安全率f=3としているのは「計算上の3倍で範囲を取って余裕を作る」ためで、構造計算と同じ発想です。
なお、ドローンのレベル3飛行の許可申請において求められる落下分散範囲の算出には当サイトの計算では不足しますので、ご注意ください。
更新履歴
2024年6月13日 投稿