コラム2024.07.13

【これはイイ】日テレにみるデジタルアーカイブのコンテンツ化

能登半島地震では多くの被害が発生し、復旧活動もまだまだこれから、という状況です。
半島地形が生む支援の難しが浮き彫りになった一方で、デジタルデータ、特にデジタルツイン領域では「活用」ベースで好例が生まれ始めました。

航空写真から半島丸ごと3Dデータ?

特にインパクトが大きかったのでが、公開された航空写真からフォトグラメトリによって、半島丸ごとデジタルツインで3Dデータが作成されたことです。被害状況の全貌が見えない中で、3Dデータが作成され、しかも、それが公開されたことで、新たな被害、例えば、山間の道路の崩落などが見えるかされました。この時点では3Dデータの生データに近い状態ですが、これに目を付けた大学教授が、アノテーションを加えることで、コンテンツ(という表現がいいのかわかりませんが)として使える状態になりました。実にここまで48時間足らずです。

時間軸としては
1月2日 航空調査
1月3日 午前9時30分 地理院が調査結果を公開
1月3日 正午過ぎ 技術者が3Dデータのベースを公表
1月4日 大学教授が上記をベースに被災個所を明記した3Dマップ公開

全体の流れをほぼリアルタイムでX(旧Twitter)でチェックしていました


そして、東大の渡邉教授が、、、


ストーリーとしてどう見せて伝えるか?
渡邉教授のアプローチも「コンテンツ」として十分に機能するとは感じていましたが、あくまで知見のある人向けだったのかもしれません。
これを書いている私自身、やや、エンジニアよりなので、このあたりの感度は一般からずれているように思っていますが、今日、紹介したかったのが、日本テレビが制作したデジタルツインを活用したコンテンツです
https://news.ntv.co.jp/pages/notojishinkiroku


「報道」という立場から伝えるを意識したコンテンツになっています。良い点として
・デジタルコンテンツが違和感なく埋め込まれている
・物語が主体になっている
・伝えるを意識したビューワーの選定
など、さすが報道機関、と思わせる構成です。個人的にはもう少し記事としてボリュームが欲しいとは思いますが、デジタルデータの活用としてはひとつの好例として参考になります

最後になりますが、デジタルデータを作ることが目的化しがちなので、こういった見る側を意識したコンテンツ化は常に求められると思います。サクラボでも引き続きコンテンツの研究を進めていきます