取り組み2017.07.25

【レポート】地域の鳥獣害対策にドローンでサポート

「鳥獣害対策」の「鳥」の被害で困ってみえる自治会が、行政に頼らずに解決しようと活動しています。
そんな地域が合意形成のための「最後のひと押し」困っている、ドローンで実態を調査できないか、という依頼が岐阜大学からあり調査を行いました。

神社のある森に「鷺(サギ)」が繁殖しており、糞害による影響が出ている地域です。下から見上げるだけでも、白い体がよく目立ち、かなりの数が集まっていることがわかりました。ただ、こうした場所を下からの観察で正確に補足するのは難しいため、上空からドローンで調べるのが有効です。
観察を簡単にまとめてみました


南側を中心に400羽ほどの個体が確認でき、関係者からは映像を見た瞬間に驚きの声が出るほどでしたので、想像を超える状況っだったようです。
ドローンによる追い払いですが鷺のほうが体が大きいためか、ほとんど回避行動は見られませんでした。

冒頭で「行政に頼らず」と触れましたが、カワウやイノシシのように農業被害等が発生する場合は行政機関も対策を打ち出しやすいようですが、「糞害」による汚れ、臭い等はなかなか被害として扱いにくいため、自治会が自主的に動いているようです。ですが、今回の調査は地元自治体のコーディネートでここまで進んできており、予算がなくとも支援する姿勢が素晴らしいです。

調査に立ち会われた地域の方からは「この映像と写真があれば地域の誰もが理解してくれる」とコメントが有り、今後の進展が楽しみです。